「まあ、お茶でも飲みなさい」二択から降りて、わたしをゆるす
- コーチングゲート”TOBIRA”
- 6月14日
- 読了時間: 2分
更新日:5 日前

今月のことば
「まあ、お茶でも飲みなさい」――迷ったとき、選べないときに、そっと差し出されるようなことば
この言葉に出会ったのは、北鎌倉・円覚寺の夏期講座(5/30-6/1)でした。
禅の教えでは、「わからない」を大切にする生き方があります。それは、ものごとを「わかる or わからない」に二分することが苦しみの元になっているという教え。
私たちはすぐに「正しい or 間違い」「できる or できない」「成功 or 失敗」と分けたくなるけれど、
長い人生では、「成功」と思ったことが「失敗」につながり、「失敗」と思ったことが「成功」につながることもあります。
人間万事塞翁が馬。「成功 or 失敗」の区別はどこでつける?「わかる or わからない」の境界は、どこにあるのでしょう。
Points of Youでも、こんなグラウンドルールがあります。「正しいとか、間違ってるといった考え方をしない」
それは、人にはそれぞれの価値観があるから。
他者の価値観だけでなく、自分自身の価値観についてもそう。
頭ではわかっていても、私自身、この言葉が実感をもって感じられたのは本当に最近のことです。
かつて私は企業に勤めていたとき
「仕事は辞められない」と思っていました。
だから辞める時は挫折感でいっぱいでした。
仕事を続けるか、辞めるかの二択で揺れ動いているとき、
私はどんな世界観を持っていたんでしょうね。
セルフコンパッションのまなざしから
セルフコンパッションとは、「今のわたしに、やさしさを向ける力」。
それは、自分を甘やかすことではなく、「自分の感情やあり方に“はい”と応えること」から始まります。
迷っているとき、決められないとき、答えが出ないときこそ、「まあ、お茶でも飲みなさい」と自分に言ってあげる。
やさしいけれど、実はとてもパワフル。そうした次の一歩は、より自分とつながった一歩かもしれません。
🫖 ゆっくりお茶を飲む時間を、あなたに
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