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「まあ、お茶でも飲みなさい」二択から降りて、わたしをゆるす

更新日:5 日前

今月のことば

「まあ、お茶でも飲みなさい」――迷ったとき、選べないときに、そっと差し出されるようなことば


この言葉に出会ったのは、北鎌倉・円覚寺の夏期講座(5/30-6/1)でした。

禅の教えでは、「わからない」を大切にする生き方があります。それは、ものごとを「わかる or わからない」に二分することが苦しみの元になっているという教え。

私たちはすぐに「正しい or 間違い」「できる or できない」「成功 or 失敗」と分けたくなるけれど、

長い人生では、「成功」と思ったことが「失敗」につながり、「失敗」と思ったことが「成功」につながることもあります。


人間万事塞翁が馬。「成功 or 失敗」の区別はどこでつける?「わかる or わからない」の境界は、どこにあるのでしょう。


Points of Youでも、こんなグラウンドルールがあります。「正しいとか、間違ってるといった考え方をしない」


それは、人にはそれぞれの価値観があるから。

他者の価値観だけでなく、自分自身の価値観についてもそう。


頭ではわかっていても、私自身、この言葉が実感をもって感じられたのは本当に最近のことです。


かつて私は企業に勤めていたとき

「仕事は辞められない」と思っていました。

だから辞める時は挫折感でいっぱいでした。


仕事を続けるか、辞めるかの二択で揺れ動いているとき、

私はどんな世界観を持っていたんでしょうね。



セルフコンパッションのまなざしから

セルフコンパッションとは、「今のわたしに、やさしさを向ける力」。

それは、自分を甘やかすことではなく、「自分の感情やあり方に“はい”と応えること」から始まります。

迷っているとき、決められないとき、答えが出ないときこそ、「まあ、お茶でも飲みなさい」と自分に言ってあげる。


やさしいけれど、実はとてもパワフル。そうした次の一歩は、より自分とつながった一歩かもしれません。


🫖 ゆっくりお茶を飲む時間を、あなたに


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