HSP(Highly Sensitive Person)ー日本語では「敏感さん」と呼ばれることのあるーは、全人口の20%に該当すると言われています。
その「敏感さ」の表れ方は人さまざま。
皆川公美子さんによれば、その表れ方によってHSPは3つに分類することができます。
A.感覚系
B.共感性 ← 今日もここ
C.洞察性
私たちは誰でも多かれ少なかれ「共感性」をもっています。 ただ、その気持ちに対して、どう反応するかは生まれてから学びます。 大きく影響を与えるのは、家族や学校などの生活環境。 以前の日本は、街全体でこどもを見守る習慣があったので、触れ合う人からいろんな反応の仕方を学んでいました。
「ひとりの子どもを育てるには100人の村人が必要」といいますよね。
さて、誰でも持っている「共感性」というと、一般的に相手の感情を理解し、受け止める力です。
小さな幼児でも、お母さんが泣きまねをしていると、『大丈夫?』という風に寄ってきます。
相手が喜んでいる(または、悲しんでる)場合、相手の言葉や表情、しぐさなどから、相手の気持ちを理解します。
神経伝達情報を深く処理するHSPの場合、
それは単に相手の感情を理解するだけではありません。
相手が喜んでいる(または、悲しんでる)場合、目の前の人の感情をそのまま感じて
自分もうれしかったり、悲しかったり、一緒に感情が動くのです。
「その相手に入る感じ」と表現する人もいます。
しかも、HSPは「感情増幅装置」なので、目の前の相手よりも喜びも悲しみも強く感じて、笑ったり、泣いたりが激しいかもしれません。
情緒不安定なのではありません。ただ感情の幅が広いだけ。
泣きすぎ…
笑いすぎ…
ふさぎすぎ…
ただ、怒りすぎのHSPにお会いしたことはありません。
怒りをひきづっていることはあるかもしれませんが。
「良心的」なHSPは人に攻撃的な感情を向け続けることはないのです。
ときに、相手が表面的に感情の動きを見せずに話している場合でも、こちらの感情が動いてしまうこともあります。
私の「共感性」の場合、、、
Points of You®の写真カードを見ながら話していると、相手の顔を見ていないこともあるのですが、ふと胸がいっぱいになってこみ上げる感じがしてきて、顔をあげると、相手は泣く直前で目がウルウルしていた…なんてことは結構あります。
また、メールが書かれたときの書き手の感情を受け取ってしまったり、「ありがとう」の一言に『あんまり喜んでないな』『余計な迷惑だったかも』と言葉に含まれる棘、その気のなさを感じたりします。
で、そういうことを感じるとまた鬱々してしまうので、手放せるときはさっさと寝て忘れる、または大事なことであれば自分の思い過ごしではないか相手に確認をしています。
ただし、この研ぎ澄まされた感覚はいつもいつもではないのです。
エネルギーが切れるのが早く、チャージ切れるといっぺんにダウンして役に立たなくなります。
かなりエネルギーの燃費が悪いのは、アンテナが多いせいかもしれません。さらに、アンテナが多くて受け取る情報が多すぎるので、どれから反応すればいいのかわからず、結果なかなか返事ができない…ということが起きます。
実は、アンテナの多さが理由でグループでの会話が苦手で、(たぶん)あまり話しません。それは、みんなの発言と、発言しようとしている息遣い(意気込み?)と話していることに対する表情と…諸々を受け取ると、もう口を挟む間を見つけらず、自分は後回しとなってしまうのです。
(話をさせたいときは、「あなたはどう思う?」と振ってください。)
なのに話を振られて、話し始めてしばらくすると「私一人がこんなに喋っていていいのか!?」と気づき、ドギマギして、頭が真っ白になります。他の人の時間を奪ってしまった気持ちになるのです。
あ、もちろん、飲んでるときはタガが外れますが…(;´Д`)
それはアンテナを減らして、一定以上は情報を受け取らない状態にしているのでした。
それでも隣のテーブルの話は気になるものです(笑)
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