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執筆者の写真コーチングゲート”TOBIRA”

HSPメッセンジャー講座【HSPの洞察性】


HSP(Highly Sensitive Person)のお話続編。

HSPの特性を持っている人は、全人口の15-20%、男女比1:1 神経系の特質で、受けた刺激(五感、人の気持ちなど)を通常より微細なものから大きいものまで、長い時間拾い続け、深く処理するのが特徴です。「繊細さん」と呼ばれたりします。


皆川公美子さんによる、HSPの3分類 A.感覚系 B.共感性 C.洞察性 ← 今日はここ


<洞察性> 物事に対しての真理とか本質、根底に流れる原則に対しての敏感性、感度の高さが特徴です。


こんなエピソードがあります。

道端で子どもに諭している親御さん「お隣の人に怒られちゃうから、ちゃんと座ってね。」なんて耳にするとカチーーンと来ます。自分がお隣の人でないのに(笑) 『違うでしょ、怒られるからではなくて、マナー(礼儀)とか、ものの道理を教えなくちゃ!』と、悶々としてしまいます。


仕事では、ものごとの全体像、全体フローが見通せるので、業務の先々つまづきそうなところを予想したり、整合性に齟齬があるところに気づきます。また、プロジェクトのコンセプトについて掘り下げようと提案したりして、一般に「細かい」「面倒なやつ」「考えすぎ」「心配性」という評価をいただくことがあります。


一方、意味がないことはやりたくありません。とたんにモチベーションが下がります。 ただ上司から言われたからやる、というのは苦痛で苦痛でしょうがないのです。

それは社会ではちょっと生真面目すぎて生きにくいかもしれません。

でも、それは「炭鉱のカナリア」じゃないかなとも思うのです。

「本当のことって、なに?気づいて!」と言っているかのように。 . . 大人でもそうですが、子どもの場合、さらに容赦なくするどい質問をしてきます。

・お話会の参加者のお子さん、小学校の頃「この宿題にどんな意味があるの?」と聞いて、答えに困ったと言います。 同じことを何度も書く宿題を拒否って、別のドリルを代わりに提出して切り抜けました。

・うちの息子は中学時代、(先生の言うことが毎回違うという理由で)宿題を全く提出しなかったので、内申が散々で高校進学が危機でした。 (本当親としては、どうにかして💦💦)

・保育園や小学校の子どもが、「先生がバカすぎて」学校に行きたくないと言います。 ・小学生で「学校には本当の自由がない」という子もいます。


私も、考えてみたら、小学校の時に読書感想文をひとつも宿題で書かなかった。なんか、なにを書いても本当のことではない気がしたのです。あれは、なんだったんでしょう?

そうはいっても、友だちがいない訳ではないし、勉強もできない訳ではない。 健康的にも問題ないけれど、学校に行けないということが起きたりします。無理をすると、身体を壊してしまうことがあります。

それは、決して甘えでも怠けでもないのです。


幅広く受け取った刺激をじっくりと処理するため、本人が思う以上に疲労します。洞察系の場合、より深く、じっくり処理しているのが伝わるでしょうか。

洞察の深さは、共感性(1:100~1,000)の例えでもありましたが、どこかアンテナの立ち方が違うようです。


よその家に入って、玄関の雰囲気、部屋の装飾や飾ってある花を見て、住んでいる人の様子や趣味、趣向を汲み取ります。感じない人は花を見ても「テーブルに花がある」と感じるか、あることにすら気づかず素通りしてしまいます。


私はソーシャルワーカー時代、4年間で700軒ほどの家庭訪問をしましたが、家の中を見せていただくことで本当にたくさんの情報を受け取ってきました。玄関に入った瞬間の空気、明るさ、部屋の中の生活感など…ひとつひとつから、多くの家族情報を受け取ることができます。ソーシャルワーカー故、「家政婦はミタ」的な興味ではなく、子どもの健康な育ちと保護者のメンタルヘルスの視点でしたけど。

HSPの性質が、知らないうちにつよみとして活用されていた事例です。そして、子育て中のおうちがあまりにきれいに整いすぎているときには、かえって心配になったものでした。 . . 洞察性、実は自分では気に入っている資質の一つです。 ものごとを深く見られるので(って、自分で言うかって感じだけれど)、いろんなこと、あのこと、このこととつながりを見つけたりするとワクワクします。

これって…ストレングスファインダーでいうと「着想」に当たるんです。 また原理原則を大事に思うという点では「原点思考」です。 他にどんな資質が隠れて見えますか? そんな、ほかのアセスメントとのつながりも感じて面白いなあと感じています。


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